甲殻類(こうかくるい)アレルギーと聞くと、一般的にはカニやエビを食べた時に発症するものだと思われがちですが、実はイカでも甲殻類アレルギーは発病いたします。
なぜなら、イカには甲殻類にある「トロポミオシン」というたんぱく質があるため、イカを食べた場合、カニやエビと同様の甲殻類アレルギーを発症する可能性があるのです。
今回の体験談の方は、お寿司屋さんのイカを食べたことのよる原因で甲殻類アレルギーを発症した体験談をご紹介いたします。
イカで甲殻類アレルギーを体験
※原文のまま掲載しています。
私が発症した甲殻類アレルギーについて
【30代 男性】
私が甲殻類アレルギーを発症したのは大学二年生のとき。
端緒は、イカでした。
いままではお刺身もスルメも食べれていました。ある時イギリスから帰ってきたばかりの私を友人がお寿司屋さんに連れて行ってくれました。
色々な種類のお寿司を食べ、帰宅。食事から2時間くらい経ったあとだったでしょうか。いきなり身体中が熱を持ち、痒くなり、身体中に発疹が出来てしまいました。その時は対処の仕方がわからず、そのまま30分くらいで発疹は引きました。
原因はわからず、病院に行く暇もなかったので、放置したまま2週間くらいがたったあとです。また同じ症状が出ました。イカには気をつけていたのですが、原因は練り物に混ざっていた微力のカニでした。
その時はお風呂に入り、熱湯をからだにかけることで痒みを抑えました。その後病院に検査へ。検査の結果、診断名が甲殻類アレルギーでした。処方された薬は鼻炎などにも効果のあるアレルギー用抗生物質でした。
その後ストレスの多い環境にいた私は、微量の甲殻類を誤って食べてしまう、かつ、疲れやストレスがたまっているという条件が揃ったときに、なんども身体中の発疹を発症することになりました。
その都度、いただいた薬を服用し対策していました。それから四年程度経った現在では、微量の甲殻類では発疹が出なくなっています。けれども、イカやタコ、カニなどの甲殻類そのものや、それらから出汁をとったパスタなどは食べないようにしています。
イカで甲殻類アレルギー発症する原因
先に簡単に説明をしましたが、イカは甲殻類に含まれません。
しかし甲殻類アレルギーを発症する原因となる「トロポミオシン」というたんぱく質が含まれるため、カニやエビと同様の甲殻類アレルギーを発症するのです。
また、このトロポミオシンという単複質がある生物は、エビ、タコ、カキ、 アワビ、サザエにも含まれているため、甲殻類アレルギーの人は要注意です。
アレルギー発症した時の症状と対処法
アレルギー発症した時の主な症状は、嘔吐・下痢・じんましんなどです。
アレルギー反応は早くて5分~くらいから発症し、遅い人は数十時間から数日後。発症後は症状の具合を見て、軽いようなら体を休ませて様子を見る。症状が重いようならすぐに病院で診察を受けましょう。
まとめ
アレルギー反応は、以前は大丈夫だったけど、あることが原因で突然発症することがあります。今回の体験談の方はストレスもアレルギーを発症した原因の一つでした。
食べ物を食べて異変を感じたら、今回のアレルギーだけではなく、似た症状の食中毒の可能性もあります。自己判断せずに不安を感じたならすぐに病院で治療を受けましょう。