全身性エリテマトーデス(SLE)という病気は、未だ原因が解明されていない難病で、全身に炎症や臓器の障害が起こる重い病気です。特に男性よりも女性が発症するケースが多く、20〜30歳で発病する可能性が高いと言われています。
今回は比較的若い女性が発病しやすい「全身性エリテマトーデス」を発症し、緊急入院、投薬による治療をした女性の体験談をご紹介いたします。
Contents
全身性エリテマトーデスを発病した体験談
※原文のまま掲載しています。
始まりは指から異変が?全身性エリテマトーデスって何?
【40代 女性】
私は30歳のときに膠原病の一つである「全身性エリテマトーデス」を発症しました。若い女性に多い病気と言われています。
そんな病気があるということも知らなかったので、最初は重大な病気にまさか自分がなっているとは思わず、病院に行っても検査をお願いすることはありませんでした。原因はいろいろ言われていますが、正確なことはわかりません。
私は最初指の違和感から始まりました。
朝起きると指が曲がりにくいということが続きました。でもその症状は午後になると収まります。指の使いすぎかな?と思いました。しかし次第に痛みは強まり、全身の関節が痛くなって動けなくなるほどになりました。カゼのような症状や発熱も繰り返していました。
病院で詳しい検査をしたところ「全身性エリテマトーデス」ということが分かり、すぐに入院することになりました。
そして翌日からステロイドの投与が始まったのですが、腎臓がかなりダメージを受けていたので、ステロイドだけでは不十分な状況で、しばらくして腎臓の薬も投与することになりました。
強い薬を一気に投与したせいか、副作用で顔はパンパンに膨らみ、髪の毛はどんどん細くなって抜け落ちてきました。脚のむくみもひどかったのですが、それは薬のおかげで徐々に落ち着いてきました。
ステロイドも徐々に減量でき、退院することができました。今はステロイドが5ミリまで減らすことができています。今はこれ以上悪くならないように食事に気を付け体調管理に気を付けながら生活しています。
全身性エリテマトーデスを発病する原因
全身性エリテマトーデスは、膠原病の中の1つの症状とされています。上記の体験談にも書かれていましたが、全身性エリテマトーデスを発症する原因は未だ解明されていません。
女性が発症しやすいというところから、女性ホルモンが要因とされているのではないか?とも言われています。また全身の臓器を侵していく病気なので、治療期間も長くなる傾向にあります。
全身性エリテマトーデスの症状
・全身の疲労感
・発熱
・関節痛
・発疹
・口内炎
・臓器障害(特に腎臓)
・髪の脱毛
まとめ
全身性エリテマトーデスを発病すると命を落とす危険もある危険な病気です。病院で治療するにも、今はステロイド投与の治療法が一般的のようです。この治療法は効果が高いのですが、副作用があるのが難点です。
またこの病気は、遺伝がある可能性が高い病気とも言われていますので、両親や家族に発病した人がいるようであれば注意しましょう。