新型うつ病(非定型)の原因と症状!なりやすい性格や特徴と対処法

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「うつ病」と言う病名、最近ではよく耳にする時代になりました。または新型うつ病とか?

普段と変わらない生活を送っているようで、「なんだか気分が落ち込む」「疲労感が強い」、でも『うつ病』と言うほどでは…、まさか自分が…、と思われている方も多いのではないでしょうか?

しかし、その内容を正しく理解しておかないと、思い込みによって『うつ病』を見逃して症状がなかなか改善せず、返って重くなってしまうかもしれません。その典型的な病、『非定型うつ病』についてまとめてみました。

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「非定型うつ病」と「定型うつ病」の違い

うつ病は「非定型うつ病」と「定型うつ病」に分類されます。症状や対処法が全く異なってくるので違いを説明します。

非定型うつ病

20~30代の女性が圧倒的に多い「新型うつ病」と言われています。気分の浮き沈みが激しく、沈んだ状態が続いたかと思えば、楽しい事、よい事があるとたちまち元気になリますが長続きはしません。また沈んだ状態が戻ってしまいます。昼夜逆転や過食もみられます。

定型うつ病

従来から言われている「うつ病」です。落ち込んだ状態がずっと続き、どんな事にも興味が持てず楽しいなどと感じる事がありません。食欲も無くなり、不眠傾向で、朝方に特に体調がすぐれません。こちらの症状の方が、よく知られていますね。

非定型うつ病の原因

1-1.性格的要因(甘え)

小さいころからいわゆる「よい子」と言われていた人に多いというのが特徴です。他人の評価が重大で、どう見られているかという事が気になってしょうがないのです。弱みを見せられず、甘えられない、人の顔色を窺ってしまうような傾向の性格が多くみられます。

1-2. 環境的要因

幼少期の離別・虐待・愛情の欠乏、または恐怖体験をした事がある、などの環境からくる場合もあります。

1-3. 脳内物質的要因

ノルアドレナリンの減少ではないかとも考えられていますが、まだ新しい病気の為、確定はできていません。

1-4.生体リズム的要因

生体リズムの乱れです。体には24時間で一巡するという規則正しい生体リズムがありますが、このリズムの乱れによって昼夜逆転などの症状が出るわけです。

非定型うつ病の症状

千差万別、たくさんの症状がありますが、いくつか挙げてみましょう。

① 楽しい事、興味がある事には一時的にですが気分が晴れます。
② 食欲旺盛で、体重が増加したりします。
③ 寝ても寝ても、眠たくて、いくらでも寝ることができます。
④ 疲労感が強く、体に鉛が入っているように重たく感じます。
⑤ 午後、特に夕方から夜にかけて、具合が悪くなります。
⑥ 他人の言動や行動がひどく気になり、顔色を窺ってしまいます。
⑦ イライラして、落ち着かず集中力が散漫になります。
⑧ 他人から褒められると、気分がよくなります。
⑨ 逆に、否定されるとひどく失望感を感じます。
⑩ また、他人に何か希望されると、従順になります。
⑪ 些細なことで他人に激怒してしまう事があります。
⑫ どうしようもない不安感に、いつも悩まされています。

当てはまる項目はありましたでしょうか?

①~⑦は、特に「非定型」と「定型」を比較する上で、よく挙げられる項目です。例えば、「定型」だと、「非定型」とは逆に食欲不振、不眠、朝方の不調、イライラする気力もなくどちらかと言えばボーとしている、などとなるわけです。

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非定型うつ病の対策と治療

対策

・ 睡眠・覚醒の体内リズムを整えましょう。

その為には、可能な限り仕事や家事などは、いつも通り行いましょう。やらなくてはいけない事をやる、それが体内リズムを取り戻してくれるのです。早朝散歩などをして朝の光を浴びる事も、脳内の気分を安定させる物質の分泌が増え、リズムを取り戻すのには最適です。

・今日の目標を持ちましょう。

簡単な事でよいのです。「掃除をしよう」「この書類を書き上げよう」など、自覚を持って、生活リズムも整えるのです。

・食事をきちんと摂りましょう。

規則正しい食事により、血糖が脳に定期的に送られ、脳が活性化するのです。

意外と厳しいな、と感じるかもしれませんね。しかし、安静・休養が必要な「定型」と違い「非定型」は、少し頑張らなくては改善しないのです。

治療

専門医に相談しましょう。

・カウンセリング(心理療法)

自己主張をするトレーニング、認知行動療法があります。落ち込んだ時の事を、書き留めるなどして、自分の心の動きを認知する事です。多くの改善がみられている治療法です。

・投薬治療

抗うつ剤・安定剤・抗不安剤・睡眠剤など症状に応じたお薬を処方してくれます。「定型」には使用されるけれど「非定型」には効果が出ないお薬もありますから、症状はきちんと医師に伝えましょう。

また、処方された通りにきちんと服薬し、少し気分が落ち着いたから、などと言って、怠薬したり拒薬したしては、絶対にいけません。元の木阿弥になってしまいます。

まとめ

以上の様に「うつ病」という病気が、多く認知された現在でも一般的に知られているのは「定型うつ病」の症状ではないでしょうか?

ですから、「非定型うつ病」の症状だと、周囲の誤解は勿論、自分自身でさへ「怠けてる」「わがまま」などと余計に自分を追い込んでしまいがちです。必ず治る病気なのですから、しっかりと理解し、専門医に相談する事を、強くお薦めします。

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