自分でも気が付かないうちに「なんだか痛いな」と思ってよく見たら、小さいトゲが刺さっていた!なんていう経験があるのではないでしょうか?
「抜きたいけどなかなか抜けない」「なんとなく痛いけど放置してしまう」そんな方もいるのではないかと思います。
棘(トゲ)が刺さったままだと、チクチク、ズキズキ痛みや腫れが続き、さらに放置すると最近の感染や破傷風の危険な状態になることもあります。今回は身近なものでとげを抜く、5つの対処法をお伝えします。是非試してみて下さい。
Contents
5つの対処法
最初に、刺さった部分が手でなくとも石鹸を使用し両手をよく洗って清潔にしましょう。それから刺さった部分もよく洗って下さい。その時にトゲを押し込まない様に注意しましょう。
次に清潔なピンセットかトゲ抜きを用意してから以下のとげ抜きをしてみてください。
針でトゲを抜く
一般的に知られている対処法で皆さんも一番使われている事だと思います。痛みが伴いますから、比較的浅く先端が少しでも出ている場合が適しているでしょう。
・針の先端をライターなどで加熱殺菌すること。
・トゲの先がつかめる程度に軽く皮膚をほじってみる。
・トゲの先端が出たらピンセットで抜く。
硬貨(5円玉・50円玉)でトゲを取る
浅くて先端が見えている場合には、5円か50円玉を用意して、以下の対処法を試してみてください。
・トゲの刺さっている場所に硬貨の穴の部分を押し当てる。
・トゲの先端が出てくる場合があるので出てきたらピンセットでトゲを抜く。
はちみつを使用してトゲを取る
深いけれどトゲが見えてる場合には、はちみつを使用しましょう。
・トゲが刺さっている場所をぬるま湯などでふやかす。
・そこにはちみつを塗る。
・皮膚の再生効果があるのでトゲが浮き上がってくるので10分くらい待つ。
・そしてピンセットでトゲを抜く。
※注 1歳未満のお子様には舐めて体内に棘が入ると危険なのでこの方法はとらない方が良いです。
野菜(ニラ・ネギ)を利用する
深く奥に入っている場合には、野菜(ニラ・ネギ)を使ってトゲを抜く方法もあります。
・ニラ・ネギをよく揉んで汁を出す。
・トゲの刺さった部分に塗るか、巻いてみる。
・すぐに効果は表れません。1日位すると浮かび上がってきます。
・そしてピンセットでトゲを抜く。
※注 里芋のすりおろしを塗る方法もありますが、時に痒みが出る場合があります。一度、他の箇所でお試ししてからの方が安全です。
梅干しを使用してみる
深く刺さって先端が見えない場合には梅干しを使う方法もあります。
・果肉の部分を棘の刺さった部分に押し当てる。
・塩分が多いので皮膚組織から水分を外に出して数時間で腫れが引いてきます。
・トゲの先端が見えたらピンセットで抜く。
以上、5つの身近なもので出来る、棘の刺さった時の対処法を挙げてみました。まずはひとつずつ試して見て下さいね。
破傷風や感染症の予防対策
5つの対処法に共通することですが、トゲは抜く前も、抜いた後も大切です。傷口から細菌が入り、破傷風や感染症を引き起こすことがありますので、必ず抜いた後も以下のことを注意して下さい。
・傷口が手でない場合でも消毒する両手はよく洗う。
・傷口を再度よく洗う。
・周囲を軽く押して血液を搾り出す。
・エタノールやオキシフールで消毒する。
・市販の物でよいので絆創膏などを貼って傷口を保護する。
病院は何科で受診する?
また上記の対処法を試しても「痛みが取れない」「腫れが引かない」などといった事が続くようでしたら、病院で診療を受けましょう。中には、専門医しか抜けない、などと言った怖い棘もありますし、抜けきれてなかったり、抜いた痕が悪さしている事もあります。
本来は皮膚科ですが、外科でも対応して頂けると思います。
まとめ
トゲを抜時に注意しなければいけないのは、先端が見えていると、つい爪で掻き出そうとしてしまう行為です。爪には見えない雑菌がいっぱいなので、避けた方が無難です。
針で抜くのは実践されている方も多いと思いますが他4つは意外と知られていないと思いますので、ぜひ一度お試しください。針では怖がるお子様たちをお持ちのママさん達にも対処できるのではないでしょうか?