敗血症と聞くと、虫歯による歯の根の血液から細菌が侵入して、最悪は命を落とす危険性がある感染病として知られています。しかしこの敗血症は、虫刺されからも感染して命を落とす場合もあるのです。
蚊に刺されてウィルス感染し、高熱を出すようなことを聞いたことがあると思います。しかし敗血症の場合はショック症状を出すこともある危険度が高い病気なので注意が必要です。
虫刺されで命を落とす危険があるなんて怖すぎますよね。
今回の体験談は、保育園児のお子さんが虫刺されから敗血症に感染し、緊急手術で完治した体験談をご紹介します。
子供が敗血症に感染して完治した体験談
※原文のまま掲載しています。
子供が痛い痛いと泣き叫び、高熱が下がらない
【30代主婦】
7年ほど前のお話しですが、子どもが保育園に通い始めてまだ半年くらいの時でした。うちの子は歩き始めも言葉も遅く1歳2か月でやっとよちよちと歩き始めて、保育園でも同じクラスの子たちよりも砂場デビューはかなり遅めでした。
やっと砂場での遊びを覚えて保育園生活も慣れた1歳半のころ、急な発熱で高熱を出しました。ちょうど秋だったのでインフルエンザを疑いかかりつけの小児科へ行きましたが、インフルエンザではなくそのまま帰宅しました。
しかし、発熱があった1日目の夜ごろから、おむつを替えるたびに「イタイイタイ」と言うようになりました。赤ちゃん言葉はいくつか話しますが、ちゃんと日本語として聞き取れたのでビックリしました。
翌朝になっても熱は高熱のままで、しきりに「イタイイタイ」を繰り返すので発熱後2日目の夕方にもう一度同じ小児科を受診しました。とりあえず原因が分からなかったので血液検査をお願いし、結果が出るまでの間点滴をして待っていました。
検査に出して30分ほどして、先生から紹介状を書きますので、大きな病院に行ってくださいとのことでした。何を言われているのか理解できず、病名を聞くと「敗血症」とのことでした。
この病気で主人の祖父が亡くなったばかりだったので、危険な状態であることを察知しましました。
点滴も途中で止め、針が刺さったままの状態で救急搬送となり、大きな病院へ急ぎました。すると、そこの先生に言われたのが、今夜が山となると思っておいて下さい。との話でした。2日前まで元気だったのに、理由が分かりませんでした。
とりあえず、救急搬送された日の夜中12時から緊急手術を行いました。
結局、敗血症の原因は、太ももを蚊に刺されてかいてしまって、そこからばい菌が入り込んだことによる敗血症だと分かりました。
原因が足であると分かってからの病院の対応が早く危険を回避することができ1か月程の入院で無事に自宅に帰ることが出来ました。
それ以来、虫刺されはとても気にしています。
蚊に刺された時の対処法
蚊に刺された時は
・まず患部を水道水で洗う
・虫刺され専用の薬を塗る
小さいお子さんの場合は、ステロイドを含まない薬が最適です。
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蚊に刺された時に、かゆみや発疹がおこりますが、この時絶対にかきむしってはいけません。
ここからバイ菌が侵入してしまうと、今回のような敗血症に感染する危険性があるからです。特にお子さんが掻いてしまうことがないように注意して下さい。
まとめ
春、夏になると気温が高くなり、虫の動きも活発になります。特に人の血液からウィルス感染させるやっかいな害虫、蚊が飛び回ります。
蚊は大人よりも子供を好みます。特に小さいお子さんがいる家庭では、たかが蚊に刺された程度と軽くみないで注意深く観察することが重要です。