暑い季節になるとアイスが食べたくなりますね。お風呂上がりのアイスはたまりません!寒い季節だって、こたつでぬくぬくしながらアイスを食べる、これもまたぜいたくでいいですよね〜。
しかし、アイスの食べ過ぎには注意が必要です!なぜなら、太りやすいから!そして、糖尿病をはじめ、腹痛・下痢・便秘・ニキビなど、様々な病気の原因にもなります。
今回は、アイスの食べ過ぎにまつわる問題点について見ていきましょう。
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アイスの食べ過ぎで太る原因とは?
アイスの食べ過ぎで太る、ということに対して、半信半疑の方もいるかもしれません。最近、アイスダイエットなるダイエット法まであるからです。
でも、ここで断言します。アイスの食べ過ぎは、確実に太ります。理由は次の2点です。
高カロリーだから
あなたは、アイスには色々な種類があることをご存知ですか?
乳脂肪分の量によって、4つの種類に分けられています。乳脂肪分が多い順に、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓となっています。言われてみれば、アイスクリームは濃厚なコクがありますが、氷菓はあっさりとしていますね。
基本的には、乳脂肪分が高いほど高カロリーです。カップのアイスクリームは、だいたい200〜400 kcalになります。女性の1日の摂取カロリー目安は1,200 kcalと言われていますよね。400 kcalのアイスを食べた上、1日3食食べたら、簡単にカロリーオーバーしてしまいます。
しかし、フレーバーによっては、アイスクリームよりも高カロリーなラクトアイスもあるのが恐ろしいところです。たとえば、チョコレートコーティングされたものは、乳脂肪分は低くても、高カロリーですよね。
このように、カロリーが高いアイスを食べすぎれば、当然太ります。
代謝が低下するから
もう一つ注意したいことがあります。それは、体が冷えること。
アイスを食べれば、胃や腸を中心に、体が冷えますよね。体が冷えると、代謝の働きが低下してしまいます。つまり、体脂肪を燃やしてエネルギーに変える働きが弱ってしまうということです。
燃やされない脂肪分は、どんどん溜まっていくばかり。要するに太るのです。
アイスを食べ過ぎるとこんな症状も!
腹痛や下痢の症状が?
アイスを食べ過ぎることによる弊害は、太ることだけじゃないんです。腹痛や下痢を起こすことだってあります。そして、その下痢がクセになってしまうかも…。
でもなぜ、アイスを食べ過ぎるとお腹を壊してしまうのでしょう?
これは、先ほども書いたように、体が冷えることが原因なのです。特に腸が冷えると、蠕動運動(ぜんどううんどう)が活発になります。蠕動運動とは、腸が伸び縮みすることで、腸の中身を送り出す働きのことです。
アイスを食べ過ぎると、その刺激で蠕動運動が活発になりすぎてしまいます。その結果、腸で水分を充分に吸収されないまま、便が排出される=下痢になってしまうのです。
そして、この下痢がずっと続くと、クセになってしまうことも…。これを、過敏性腸症候群(IBS)と言います。多くはストレスが原因で下痢になるのですが、冷たいものの食べ過ぎも原因になることがあるんです。
糖尿病の恐れも!
アイスには糖分がたくさん含まれていますよね。たとえば、ハーゲンダッツバニラアイスクリームの場合はどれくらいだと思いますか?なんと、角砂糖7個分。重さにして20 gの砂糖が入っているのです!
つまり、アイスクリームの食べ過ぎは、糖分の摂りすぎにつながります。そして、糖分を摂りすぎた時に怖いのは、何と言っても糖尿病。糖尿病ってどんな病気なんでしょう?少し簡単に見ていきましょう。
あなたの体の中では、血液中の糖分の量、すなわち血糖値が一定になるように調整されています。でも、甘いものを食べた直後は糖分が急上昇しないの? と思いませんか?それが大丈夫なんです。なぜなら、膵臓から分泌されるインスリンが、血糖値を一定に保っているから。
しかし、糖尿病になると、インスリンの分泌量が少なくなる、あるいはインスリンの効果が減ってしまいます。すなわち、血糖値を調節する術がなくなってしまうのですね。
糖尿病になるかどうかは、遺伝的要因や年齢、生活習慣にも左右されます。しかし、甘いものの摂りすぎは、非常に重要なファクターと言えます。アイスクリームの食べ過ぎは、糖尿病につながる恐れがあるのです。
他にもこんな病気・トラブルになるかも!?
アイスクリームの食べ過ぎによって引き起こされるのは、肥満や糖尿病だけではありません。次の5つのリスクを見ていきましょう。
・口内炎
口内炎の原因は様々ですが、免疫力の低下や栄養の偏りが挙げられます。どちらも、アイスの食べ過ぎで起こりうるものです。順に見ていきましょう。
繰り返しになりますが、アイスを食べると体が冷えます。体の冷えは、免疫力の低下につながります。また、アイスの栄養素は糖分と脂肪分くらいしかありませんよね。食べ過ぎると当然栄養素は偏ります。
口内炎になると、普段の食事をするのも嫌になりますよね。アイスの食べ過ぎを避け、バランスのとれた食生活を心がけましょう。
・ニキビ
ニキビは、脂質が過剰に分泌され、毛穴が詰まることで起こります。脂肪分の多いアイスを食べ過ぎると、脂質の分泌を後押ししてしまいますよ。
・虫歯
甘いものを食べると虫歯になると言われますね。あなたはその理由をご存知ですか?
虫歯菌は、たいていの人の口の中にいます。そして虫歯菌は、糖分を餌にして生活し、酸を排出しています。この酸が歯を溶かしてしまい、虫歯になるのです。
アイスを食べ過ぎる人は、甘いものを、何度も何度も食べることになりますよね。虫歯菌は、その度に糖分を食べ、酸を排出します。その頻度が高いため、虫歯になりやすくなってしまうのです。
・高脂血症
高脂血症、すなわち高コレステロール血症とは、血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪の量が多い状態のことを指します。アイスのような、脂肪分の多いものを食べ過ぎると、高脂血症になってしまいますよ。
高脂血症の怖いところは、自覚症状がないということです。気づいた時には血液がドロドロになって、高血圧や動脈硬化のリスクを高めることになります。アイスの食べ過ぎが、とんだ爆弾を抱えることになってしまうなんて、恐ろしいですね。
・ガン
なんでいきなりガン?! と思われた方も多いでしょう。実は、ガン細胞が増殖するときに、大量の糖分を必要とします。アイスをやめたいんだけど食べるのがとまらない、あるいはガンの治療を終えたばかりだ、という人は、ガンが増殖しているのかもしれませんよ…?
まとめ
今回は、アイスの食べ過ぎによって太る原因と、糖尿病などの病気のリスクを高めることについて見てきました。アイスは身近な食べ物ですが、実は食べ過ぎると恐ろしい結果につながりかねません。
たとえばアイスクリームではなく氷菓にする、1日に食べる量を減らすなどの工夫が必要かもしれませんね。