とびひに感染する原因と症状!薬治療、保育園はいつから登園可能?

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乳幼児は本当にちょっとしたことで風邪をひき、熱を出したりお腹を壊したりしますよね。そうやって免疫を作り、身体を強くしているとわかってはいても、辛い症状に苦しむわが子を看病するお母さんやお父さんは心配で心配で、毎回早く良くなってほしいと切望するものです。

今回は、暑い季節にお子さんの間で流行りやすい伝染病「とびひ」について原因や症状、予防法などについてお伝えしていきます。特に幼稚園、保育園に通うお子さんは、罹患の可能性が高い病気です。親御さんが病気に関して前もって知識を備えておきましょう。

また、とびひ(伝染性膿痂疹)は大人も感染するので注意が必要です。

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とびひとはどんな病気?

とびひは、正式名称を「伝染性膿痂疹」といい、皮膚への細菌感染症の一種です。6月から9月の暑い時期に流行り、罹患者のほとんどが0~7歳の乳幼児です。

発症すると猛烈な痒みがあるので、ついつい掻いてしまいます。するとそこから他の個所へ次々と菌が広がる様子が火事の「飛び火」に例えられ、このように呼ばれています。

とびひに感染する原因菌と感染経路

とびひの原因菌は黄色ブドウ球菌と呼ばれる細菌です。まれにレンサ球菌である場合もあります。これらの菌は常在菌と呼ばれ、人の皮膚や鼻の中にも存在します。

健康な皮膚に対しては何もしないこれらの細菌ですが、何らかの原因で皮膚のバリア機能が弱っていると、皮膚へ入り込み悪さをするというわけです。

例えば風邪で体力が低下しているところへ、鼻水を触った手でそのままあせもや虫刺されを引っ掻いてしまうとします。すると、これらの菌がそこから皮膚へ入り込み、とびひに感染してしまうのです。

とびひの種類と症状

水泡性膿痂疹

初期段階で強い痒みを伴う水泡(水ぶくれ)ができます。その後その周辺が赤くなったり水泡を掻き壊して皮膚が剥けたりして、他の個所へ飛び火していきます。夏場乳幼児の間で流行りやすいのは、こちらのとびひです。

痂皮性膿痂疹

やや厚みのあるかさぶた(痂皮)が表れ、その後小さなかさぶたが皮膚に多発します。炎症と痛みを伴うことが多く、発熱やリンパ節の腫れなどの症状も見られる場合があります。こちらのとびひは子供よりも大人に罹患者が多く、また季節に関係なく発症します。

どちらのとびひも最初手足や顔・鼻の周りなどに症状が現れることが多く、その後顔面や背中、お腹に広がっていきます。

とびひに感染した時の治療法

薬による治療法

まずは専門医を受診し、症状を抑える塗り薬、服用薬を処方してもらいましょう。用法・用量を守り正しく使用します。

また、感染を広げないためにとびひの個所をガーゼで保護することも必要です。乳児が感染した場合、引っ掻くのを防止するために手袋などを使用しましょう。家族内に感染者がいる場合はタオルの共有は避け、シーツなど寝具も毎日取り換えた方がいいでしょう。

体を清潔に保つこと

毎日シャワーを浴び、身体を清潔に保つことも症状改善に有効です。湯船に入ると痒みが強くなるなど症状が悪化する場合があるので、シャワーに留めましょう。また、患部をタオルで強くこすらないように気を付けてください。

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とびひにかからないための予防策

とびひを引き起こす原因菌はどこにでも存在している常在菌です。そのため、誰でもかかりうる病気と言えます。この病気を予防するために以下のことを心掛けましょう。

・規則正しい生活を心掛ける
身体が疲れていると、皮膚の防衛機能は低下します。とびひに限らず、どのような病気予防にも言えることですが、栄養バランスの取れた食事と十分な睡眠、適度な運動で心身の健康を心掛けましょう。

・皮膚を清潔に保つ
暑い時期はたくさん汗をかきます。毎日入浴し、皮膚を清潔に保ちましょう。乾燥しすぎも皮膚のバリアを弱める原因になるので、適度な保湿も心掛けてください。

・小さな子供の虫刺されやあせもには素早い対応を
子供は虫刺されやあせもが引き金となってとびひを発症することが多いです。掻くと余計にひどくなることを言い聞かせるとともに、虫に刺された時などは冷やす、薬を塗るなど素早く痒みを除いてあげる工夫をしましょう。

まとめ

とびひについて詳しくお伝えしてきました。子供に多い病気ですが、原因菌はどこにでも存在する常在菌であり、身体が弱っていると大人でも感染しうることがお分かりいただけたと思います。

夏場は菌が活性化し、また小さな子供は集団でプールに入る機会も多く、感染の不安が増す季節です。親子でしっかり予防していきましょう。

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